気分が高揚し、何でもできるかのような万能感があって、多弁・多動になる。疲れ知らずで人によってはオーバーワークをしたり、家事をやりすぎたりする。気が大きくなるため散財することもある。躁状態は長く続けることが難しく、いずれうつ相となる。
近年、躁が目立たないタイプの躁うつ病(双極性障害)が指摘され、双極性障害Ⅱ型と分類されました。(躁が目立つタイプを双極性障害Ⅰ型と言います。) Ⅱ型は 躁状態が気付きにくいですが、患者さんの中では軽い高揚感(軽躁)が見られています。
躁うつ病は統合失調症と違い、人格変化はないとされていますが、躁うつ病の観念奔逸(次々と考えが浮かび思考がまとまらない)やうつ相での思考抑制は、統合失調症の連合弛緩や思考途絶に似ています。気分高揚と幻覚・妄想が混在した躁うつ病と統合失調症の中間型もあり、統合失調感情障害とも言われます。
うつ病・うつ相については後ほどお話しします。
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