神経症

治療

29、認知行動療法 無意識は自分と他人の区別が付かない

精神分析、S君のエピソードからの続きです。 S君談 精神分析で親の成績至上主義の子育てが精神病の原因と分かったのに、なんで精神病が治らないんだろうとよく考えていたのですが、父親もどのような子育てをされたんだろうと、ふと思いを巡らした時のこと...
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23、認知行動療法 大きな変化を感じた瞬間は、言葉を失う

S君談私がなんとかやってこれたのは、先輩、後輩をはじめ、多くの友達が、関わってくれたおかげです。特に大学1年生の右も左も分からなかった時期に、知り合ったG君の存在は大きかった。SST(生活指導訓練)で書いた事例の大部分は、G君と一緒に行動し...
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22、精神分析補足 神経症と”うつ”との関係など

精神分析において、いくつか補足したいと思います。 精神分析の注意点 精神分析は内省することでもあり、自分の問題点を掘り出す行為でもあります。よくあるのですが、自分の問題点に気が付いた時、「やっぱり自分はダメなんだ」と自己非難・自己卑下的な思...
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21、精神分析から認知行動療法へ 自立のステージ

精神病の原因が親の洗脳や虐待であって、それらを散々非難したとしても、残念ながら治りません。それらに気付き、文句を言えるようになったら、このステージは一旦終わりです。 そして、次のステージは自立となります。本当の意味で許せるようになるには自立...
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20、精神分析 無意識には時間の概念がない

精神分析と言えばフロイトになりますが、無意識の発見は画期的なものと言えます。私がどうしていいか分からず途方に暮れていた頃、フロイトの精神分析入門は、私に精神の見方を教えてくれた福音の書でもあります。フロイトの対象疾患は神経症となっていますが...
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19、認知行動療法 大きな成果を求めすぎず、小さな目標をコツコツと

認知行動療法は、妄想などの思考の癖(自動思考)を自己分析し、妄想が起きた時に思考の癖を修正していく治療法です。これは統合失調症、(躁)うつ病、神経症、すべての精神病(とは言ってもこれらは本質的には区別できませんが)に有効です。 妄想とは ”...
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17、暴露反応妨害法、強迫神経症と陰性症状の関係

どの症状もきついですが、その中で一番どれがきついかと聞かれたら強迫症状でした。強迫症状の治療法で暴露反応妨害法というのがありますが、これは強迫観念が出ている時に、確認行為をやらずに不安をやり過ごすという方法です。 一般的な暴露反応妨害法 例...
神経症

4、神経症

近代の精神医学は、統合失調症を軸に発展してきました。統合失調症は人格荒廃まで進むと考えられていたため、それを鑑別することが重要であったからです。神経症は統合失調症に当てはまらない患者群という意味合いもありました。 神経症の症状は多彩であり、...