精神病と「憑依」の関係|無意識との葛藤から読み解く心の構造

治療

憑依とは何か?精神分析との関係

私は霊視はできませんので、本当に憑依しているかどうかは分からないのですが、神経症(精神分析的な意味で)は憑依と同じ構造をしています。無意識と意識の葛藤の部分に憑依が起きているということになります。

この構造上の説明は、夢の分析(川嵜克哲著)に分かりやすく書かれています。私にはうまく説明できませんので、詳しく知りたい方はそちらを読んでみてください。

憑依は日常的な現象?

この憑依の構造は、統合失調症や躁うつ病でも同じなので、精神病全般に憑依が認められるはずです。たぶん、軽い神経症も含めれば、憑依は日常茶飯事だと思います。
純粋な ”うつ” は憑依されやすい状態だけど、憑依はしていないかもしれません。
私は “うつ” をうつ病の中核症状という意味で使っています。 参考記事:うつ病 診断 症状

憑依との向き合い方

除霊ではなく、共に生きるという視点

結局のところ、憑依は自分自身の心の問題なのですから、憑依されたからといって、何か汚いものに憑りつかれたかのように騒ぎ立て、「除霊してくれ」とシャーマンに泣きつくのは、お門違いです。

もし憑依があったら、
「俺に憑りついたからには、簡単には放してやらないよ。一緒に地獄を這いずり回ろうな。」と道連れにするのはいかがでしょうか。

ちなみに、私は霊能力がなくてよかったです。もしあったら、幻覚の症状も出ていたと思います。