サブタイトルは「愛を知らない人間が、愛を見上げて、愛を語る」です。
参考記事:精神科医 愛を語る➀
人を愛せる人間になるために
人を愛すために、愛し方を知らない人間ができることは何か?
まずは愛の対局にある妄想をしないことです。
妄想とは ”自分や他人を傷つける考えや行動”を言います。たとえば、憎しみや嫉妬、嘲笑、いじめ、不平、不満、他責、自責、自己卑下、希死念慮などがあります。現実かどうかで判断するのではありません。 参考記事:妄想について どのように妄想に陥ってしまうのか?
「どうせ、俺なんか愛はないからいいよ。」これは自己卑下であり立派な妄想です。
本気で人を愛せる人間になりたいと願うのであれば、その時点で妄想は半減します。
妄想ばかりしてきた人は、妄想しないでと言われると、何も考えられなくなると思います。まずはそれでいいのです。次に何も考えられない頭で、他人のためにできることはないか、一所懸命考えるのです。小さなことでいいので、自分ができることを、ウーム ウームと、脳みそに汗をかいて考えるのです。これは自分で考えつくのが非常に重要です。自分が他人のためにできることが見つかったら、実践してみてください。そして継続していってください。
もし思いつかない時は、外に出て周囲の人を観察してみましょう。みんながどのように他人に優しくしているのか?邪魔しないようにこっそりと観察してみて下さい。これも自分で気付くのが非常に重要です。自分にできそうなものがあれば、真似して実践してみてください。
これらは、強力な認知行動療法になるはずです。
注意点
これから人を愛せる人間になりたいと思っている方々には蛇足かもしれませんが、念のため注意点を述べます。
➀これらが認知行動療法になるからといって、治るのを期待しないでください。治るのを期待するのは見返りを求める行為で愛じゃなくなってしまいます。
②他人に優しくできたからって喜ばないでください。自分でも気付かない位当たり前にやるのが目標ですから。
③自己犠牲感が出る場合は一旦立ち止まり、何が問題か分析して自己犠牲感が出ない形でやってください。
④やっては休む、やっては休む位でいいと思います。性急にやり過ぎると、躁状態や誇大妄想、強迫観念になる危険性もあります。
あとは、人を愛せるようにと 時々思い出しながら、繰り返し繰り返し実践していくしかありません。無意識に刷り込み、自動思考(あたりまえ)になるまで。この認知行動療法は、やっていることを他人に言わずに、周りに溶け込んでさりげなくやるのがいいです。
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