はじめまして。やましたクリニック院長の山下雄幸と申します。
このブログを見ていただきありがとうございます。
少し思う所があってブログを始めました。自分でも もしかしたらバカなことをやっているんじゃないかと思う時もありますが、きっと患者さんのためになると信じて書いています。
ブログの目的
さて、精神科領域に限らず、病気について解像度高く理解した方が、治療のイメージが持ちやすく治りが早いと思っています。やって良いこと やって悪い事も自分で判断できますし、医者との相性や意味ある治療になっているのか 漫然とした治療になっているのかも分かってきます。
解像度高く病気を理解するとは、たとえば漢方薬の使い方を例にすると、
漢方薬は生姜や人参、甘草、柴胡など何種類かの生薬を混ぜて作っています。麻黄湯と葛根湯、桂枝湯、桂枝加芍薬湯、小建中湯、大建中湯などは 同じ生薬もあれば違う生薬も入っています。組成が少しずつ変わっていくことによって どういう証に効くかが微妙に変わってきますので、その違いを理解することによって漢方全体の理解が深まっていき、自分にどの漢方が合うのかも分かってきます。
精神病の理解も同じです。ひとつひとつの症状とその関連性を理解し、統合失調症、(躁)うつ病、神経症の 同じところ・違うところを知ることにより、精神病を解像度高く理解できるようになります。精神病の中では、統合失調症が基本形になりますので、自分は統合失調症でないと思っていても それと対比することによって病気への理解が深まり、自分がどういう状態か、どのような治療が必要かも分かってきます。
また、精神病の治療においては、心理学、精神分析的な見方も必要になってきます。自分は本当はどう思っているんだろう? なんでこの感情が湧いてきたんだろう? と疑問を持つ習慣があれば、その時は分からなくても、疑問という形で脳に布石を打つことによって、しばらく経ってから答えが分かることもあり、治療が進んでいきます。
このブログではここら辺を分かるように 書いているつもりです。ブログの構成上、最新記事が一番上に出てしまいますが、最初の記事(古い記事)から読むと理解しやすいと思います。参考にしていただければ幸いです。
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